ある季節になるとお客様からご質問を受けます もちろん社交辞令もありますし良い意味で言ってくださっているのですが「赤いガイドブックは来た?」「赤いガイドブックにはいつ載るの?」というご質問です もちろん「載ることもありませんし審査にも来ませんよ」と事実をお話ししています 「赤いガイドブック」に載ることはそんな簡単ではないことを重々知っているからです
私が若い頃から憧れと目標のひとつにしていました 伝統と権威のある「赤いガイドブック」 フランス滞在中もよく見ていましたし評価の高いお店にも多数お伺いさせていただき勉強させていただきました またフランス滞在中も日本でも評価の高いお店のシェフの方々にご指導をいただきましたし ちなみに私の師匠もそういう高い評価を受けていましたそのうちのひとりでもありました そのような思い入れもあります伝統と権威のある「赤いガイドブック」ですが 私はそもそも日本ではお店側もユーザー様側にも捉え方に少々ばらつきがあるように感じます しかしそれに対して意見や反論や議論をするつもりはもうとうありません さてこのような内容を記載したかといいますと先の質問にお答えするためと自分自身の思いを記載させていただきたかったからです もちろん「赤いガイドブック」は意識しないわけがありません 多かれ少なかれの話ですが「もしかすれば審査員が…」と考えることがありますが… なにより「審査対象にもならない」負け惜しみです(笑) 先にお話をしましたように高い評価を受けていましたお店やシェフからのご指導のおかげで「どのようにすれば」「どのようにしていけば」「どうするべきか」の片鱗に携わらせていただきましたので 現状のl’Essence.bのお店のコンセプトでは審査対象にもならないのは理解ができます しかし「自分らしく」やっていくうえで 私にとっては現状のコンセプトが 現状でのベストだと思いますし このコンセプトだからこそ足繫く通ってくださるお客様がいてくださることも確かです よって今後も「自分らしく」やっていきたいという強い思いがあります そこに伝統と権威のある「赤いガイドブック」で万一評価対象となったとしても 良きも悪きもご予約の状況や経営状況に大きな影響が出ることは目に見えているため「今さら感」もありますし いろいろな対応などでかき回されることなく 今のまま「自分らしく」を貫いていきたいと思っています またフランスでのあるシェフの方々の発言や行動にも少しだけ感化された感もありまして 一応万一を考えちょっとカッコをつけさせていただいて「「赤いガイドブック」の審査のためのご予約・ご来店はご遠慮をいただきますようによろしくお願いいたします」という結論になりました もちろん審査ではなく楽しむためでのご予約・ご来店はこころからお待ちしております
※「お前ごときが! そんな店ごときが!」とお思いの方は そんなお店の私ごとぎのたわいもない話と思っていただき腹を立てることなく寛大なお心で鼻で笑ってお聞き流しください<(_ _)>